纏えばそれだけで様になる 歴史が愛したレザーを都会的な1着で | NANO逸品100 Vol.4

毎シーズン、ナノ・ユニバースが打ち出すレザーコレクションは非常に高い注目を集める。ウールトラウザーズやコットンパンツといったクラシックな装いに1点投入するだけで、たちまち都会的な艶が生まれる。羽織った瞬間から様になる、価格以上の質感と普遍的なシルエット。ジャケット代わりに、季節が進めばコートのミドルインナーとして、コーディネートの重心になる1着だ。

黒とキャメルとネイビーと 3つの佇まい

レザージャケットの起源は、第一次世界大戦期にパイロットが着用した厚手の革製フライトコートにさかのぼるといわれる。その系譜は、1931年に米陸軍航空隊が採用したフライトジャケットA-2や、1934年に登場した防寒用のB-3へと発展していった。1928年にアメリカのショット社が発表した「Perfecto」は世界初のライダースジャケットとして知られ、1931年にはハーレー・ダビッドソンも短丈のジップフロントジャケットを発表している。

1953年公開の映画「乱暴者」でマーロン・ブランドが黒いライダースを纏って以来、レザージャケットは反骨と自由の象徴として若者文化に浸透していったといわれる。俳優のスティーブ・マックイーンも私生活でレザーを愛用したひとりで、それまでユニフォームだった1着をファッションとして楽しむ潮流をつくり出した張本人だ、という指摘もある。真偽のほどは定かではないが、バイクを乗りこなし、時にみずからパイロットとして空を飛んだという逸話は、レザーというマテリアルが持つ自由への憧れを象徴しているようにも映る。

そんな歴史を背負ったレザージャケットを、ナノ・ユニバースは都会に似合う1着に翻訳した。今季提案するのは、纏うだけで様になる3つの佇まいだ。

袖を通せばわかること

ラムナッパレザーシングルライダースジャケット

ラムナッパを使用したシングルライダースジャケット。バンドカラーが程よいカジュアル感を添え、長めの腰ポケットファスナーがアクセントになる。釦とジップはシルバーで統一し、大人の色気を演出。内ポケットを備え実用性も高い。オーバーサイズに寄らないスタンダードな採寸で、着た瞬間から大人のレザースタイリングが完成する。まさに、時代を超えて愛することのできる、普遍性が魅力の定番だ。

ラムナッパレザースポーツジャケット

同じくラムナッパ仕立てのトラッカータイプ。胸ポケットのファスナーがアクセントとなり、ラムナッパレザーシングルライダースジャケットとは異なる表情をつくる。内ポケットを備え、無骨になりすぎないスタンダードなサイズ感でまとめた。DAMERINO WORLDのNEW ON TROUSERSなど、細身のパンツと合わせれば、一気に知的な印象に切り替わる。襟があることで、羽織るだけで上品な空気を纏うことができる。

ゴートスウェード ジャケット

テーラードカラーをベースに、フロントをすっきりまとめたミニマルなシャツジャケット。胸まわりの切り替えと縦シームがスウェードの表情を引き締め、立体的な輪郭をつくる。ゴートスウェードならではのきめ細かな起毛感としなやかな軽さが身上で、牛革に比べて柔らかく馴染みやすい。シャツやニットの上に羽織るだけで、軽やかに都会的な装いになる。ジャケット感覚でもブルゾン感覚でも着こなすことのできる絶妙な塩梅こそが、このモデルの最大のポイントだ。ネイビーとキャメルの2色を用意した。

1着が装いの重心になる

ラムナッパレザーシングルライダースジャケットとラムナッパレザースポーツジャケットは、ともに今季の「DAMERINO WORLD」、なかでもNEW ON TROUSERSのような細身のパンツと好相性。知的な佇まいのなかに、レザーならではの色気が滲む。秋冬に必要とされる適度な重心を、纏うだけで装いにもたらしてくれる。

ある日は、エクリュニットとベージュのコットンパンツでキャメルスウェードを都会的に着こなす。ある日は、白シャツと濃色デニムにローファーを添えれば、上品なカジュアルスタイルになる。一見、カジュアルに見えるキャメルスウェードは、上品さと柔らかな表情で、大人の余裕を感じさせる。一方、ネイビースウェードは同色や黒、チャコールグレーのインナーを選べば、素材の陰影を活かしたワントーンスタイリングが楽しめる。そもそもネイビーは、クラシックファッションにおける定番色だけあって、手持ちのアイテムとも合わせやすいことが魅力だ。

もうひとつのレザーの表情

上位ラインASSEMBLANCからは、ヴィンテージ風の加工を施したリアルレザーのダブルライダースも登場する。丸みのある特徴的なフォルムと、着古したような風合いが魅力。柔らかくやや薄く漉いたレザーのため、見た目の分量感に反して軽やかな着心地に仕上がっている。

スナップボタンとジップのシルバー金具が、クラシックなダブルライダースらしい重厚感と使い込まれたような艶のあるレザーに程よいコントラストを添える。スラックスを合わせればドレスライクに、ジョガーパンツを添えればスポーツミックスにと、幅広いスタイリングに対応する1着だ。中に1枚着込めば真冬まで活躍する懐の深さも備えている。

都会に馴染むシルエットと、時代を超えて愛されてきたレザーというマテリアル。ナノ・ユニバースが提案する佇まいは、その両方を1着に凝縮している。クラシックな装いに投入するだけで様になる、纏う人を選ばない懐の深さも魅力のひとつだ。この秋、いつものスタイルに1枚のレザーを添えてみてほしい。


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ナノ・ユニバースが提案する、月刊連載コンテンツ。

フォーカスするのは、ただの1着ではありません。デザイン、素材、仕立て、そして着る人のスタイルを引き立てる存在感まで── そのすべてを兼ね備えた"逸品"を、毎月1品ずつ紹介していきます。

1品と逸品。その言葉を重ね合わせるように、この連載では「たった1つのアイテム」にじっくりと光を当てます。服づくりの背景にある思想やディテール、長く愛することができる理由、そして着こなしの可能性までを丁寧に紐解きながら、1着の価値を深く掘り下げていきます。

流行に流されるのではなく、時を重ねても魅力を失わない服。袖を通した瞬間に装いの軸となり、やがてワードローブの定番へと育っていく1着。そんな"逸品"を、ナノ・ユニバースの視点で厳選し、毎月1品ずつお届けします。

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